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安倍晴明公の方術が今ここに蘇る!

桔梗だより 平成26年10月号号外 10月1日頒布

御嶽山噴火

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 平成26927日午前1152分、に突如噴火を起こし、平成3年雲仙・普賢岳噴火以来の火山死者を出す事態とりました。

 御嶽山は標高三0六三メートルで富士山に次ぐ標高の高い火山ですが、七合目まで自動車道が整備されており、山頂までハイキング程度の感覚で登れる事から多くの人が気軽に登山を楽しんでいる山です。

 以前は死火山や休火山であると思われていた山ですが、昭和541028日に有史以来突如噴火し、その後平成35月、河口付近で小規模な噴火、平成十193月、火口でごく小規模な噴火が起きています。

 然しながら平成203月、気象庁による噴火警戒レベルの導入に伴い、御嶽山の噴火予報は噴火警戒レベル一(平常)と発表され、27日の噴火直前までそのままになっていました。当然登山者は無警戒で秋の紅葉を楽しんでいる途中で、突如被災したと云う事です。「天災は忘れた頃にやって来る」の諺の如く、誰もが全く予期しない非常事態の発災となりました。

 日本列島は火山列島でもあり、数多くの活火山や休火山が列島の背骨の様に存在しています。火山は一度噴火すると、人間の力では抗いきれない非常に大きな力で襲い掛かってきます。此の度の突然の御嶽山の噴火によっても多くの方が被災されました。 

 火山の噴火の予測は非常に難しいとの事で、地震の発災と同様、科学的に予知して避ける事が困難であるとされています。然しながら、どれほど科学が進歩しようとも、このような大規模な自然災害を完全に予知して避ける事は困難であろうと考えます。

 古来より日本人は火山の噴火や地震など大規模災害に結びつくような自然災害を、治世の乱れや人心の荒廃によって引き起こされるものであると考え、その時代に生きる人々の抱える問題に神々が警告を発していると真摯に受け止めて来たのです。このような観点から今の日本を見てみれば、相次ぐ天災は現政権による行き過ぎた新自由主義に警告を発しているのではないかと考えられます。

 新自由主義とは実は共産主義である事を理解している人は少ないように思われます。何故、新自由主義が共産主義なのかと言えば、ボーダレス(国境を無くす・TPPによる関税撤廃・主権の喪失等)、移民政策、英語公用化、自由貿易は国家の枠組み、主権を溶解させる政策であり、それは将に共産化に外なりません。

 新自由主義と共産主義は異常なまでに似通っています。いずれも一部の巨大な資本家が殆どの富を収奪し、それ以外の多数の一般庶民は彼らの配下に位置付けられ、飢え苦しみ、一生貧困から抜け出す事が出来ない仕組みです。

 新自由主義も共産主義も、旧体制(伝統的な仕組み)に対して改革、革命、刷新と言って、凡てを破壊しようとします。安倍首相はダボス会議で自身がドリルとなって岩盤規制を打ち砕く、と発言しました。

 国民に説明するにあたっては、古い秩序は悪であり、新しい秩序は善であると言いくるめています。前新藤義孝総務大臣は自民党ネットサポーターズクラブ主催の講演会の挨拶で「我々は新しい秩序を作ろうとしています!」と発言しましたが、このような考えに基づく事であろうと考えます。

 また現政権では女性の社会進出を殊更促していますが、嘗て共産主義者レーニンは家族解体と民族の伝統習慣を破壊する目的で女性を社会進出させました。女性の社会進出は女性の経済的自立を促し、それは否応なく離婚の促進に繋がります。離婚率が高まれば、母子家庭や父子家庭が増え、子供に悪影響を及ぼす事は必至であり、将来の日本を担う子供たちが家族環境の悪化によって、非行に走る可能性も否定できず、社会は益々不安定になっていきます。レーニンによる女性の社会進出の促進は、民族の伝統や慣習を一気に消滅させようと云う共産主義革命の意志に基いています。安倍政権もまた同じ轍を踏む事になると危惧する次第です。

 阪神淡路大震災、東日本大震災と云う二つの大震災から、国民は村山富市や菅直人と云う反日極左の人間が首相になった際に、大規模な天災に見舞われるのだという教訓を得ました。

 ところが、保守であると信じている安倍首相になってから多くの天災に見舞われており、何故保守政権であるにも拘らず次々と天災が起きるのであろうかと不思議に思っている方も多いのではないでしょうか。

 それは新自由主義的政策とは共産主義に基く政策であり、安倍政権は実は左翼政権であると云う事に気が付けば、納得がいくのであります。

 また「数の論理」で民主的な議論の余地無く、次々と新自由主義政策を推し進める手法は、イタリア・マルクス主義の思想家であったアントニオ・グラムシが提唱した「ヘゲモニー論」に基いています。ヘゲモニーとは多くの民衆の支持を得て権力の座に就き、その後は覇権を振るう事を言います。

 TPP交渉や増税など国家の重大案件を首相に一任するなど、自民党内の議論は殆ど無視されていると云う事は漏れ聞こえて来ています。

 これらの事から、安倍政権が保守政権であると保守層は思っていますが、よく精査すれば、実は左翼政権なのであり、その結果天災が頻発するという事態に陥っているのだと云う事に気が付くのであります。

 関東大震災発災の直後、渋沢栄一は「今回の大震火災は日に未曾有の大惨害にして、之天譴(てんけん)に非ずや」「我が国の文化は長足の進歩を成したるも、政治、経済社交の方面に亘り、果して天意に背くことなかりしや否や」と東京商業会議所報に記しました。

 因みに平成193月後半に御嶽山が小規模噴火したのは第一次安倍政権の時であり、その半年後の925日、安倍首相は病気を理由に突然辞任されました。

 今一度、現代日本の在り方が真に正しいものであるのか否かを考える分水嶺にあると考える次第であります。

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