陰陽道 陰陽會

安倍晴明公の方術が今ここに蘇る!

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桔梗だより 平成27年4月号(平成27年4月1日頒布)

3月の陰陽會の祭典および行事

33日執行 桃花神事 

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3
21日 春季祖霊祭 

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4
月の陰陽會の祭典及び行事予定

43日  神武天皇遥拝式

429日  昭和祭

 

稲作文化の破壊は國體破壊そのものである

神道の根本義を表わすものとして、天孫邇邇芸命が高天原からこの国土に天降られるに際し、天照大神から賜った「三大神勅」があります。

三大神勅は日本書記の天孫降臨の段に記されており、「天壌無窮(てんじょうむきゅう)の神勅」「宝鏡奉斎(ほうきょうほうさい)の神勅」「斎庭(ゆには)の稲穂の神勅」の三つです。

その中で「斎庭の稲穂の神勅」は我が国の稲作についての神勅です。

(あ)が高天原(たかまのはら)に所御(きこしめ)す斎庭(ゆには)の穂(いなほ)を以(も)て、また吾(あ)が児(みこ)に御(まか)せまつるべし。

高天原の田で育った稲を地上に植えて、この国を高天原のような実り豊かで安定した国にしなさいとの神勅であり、日本の稲作文化は神話に遡ることを示しています。

宮中に於いても五穀豊穣を祈る新嘗祭(十一月二十三日)と新嘗祭と対になる祈年祭(二月十七日)は最も重要な祭儀であり、特に大嘗祭(天皇が即位の礼の後、初めて行う新嘗祭)は天皇が初めて新穀を聞し召す事により、皇祖天照大神の霊威を御身に体されて大神と御一体となられる秘儀です。宮城内の水田では稲作が行われ、昭和天皇以降は御自ら田植えをなさられ、収穫された米はお供物として、宮中祭祀の際に用いられています。このように宮中祭祀や神社に於ける神道の祭儀の際には、御神饌としての米、米から作られる神酒、そして神域に張り巡らされる米を脱穀した後の藁で作られる注連縄など、米にまつわるものが必ず用いられます。

更に神道と米は日本の伝統文化、郷土芸能と密接に関わっています。日本では古くから米作りを司る田の神に豊作を祈る為に、田植えや稲刈りの際には様々な儀礼やお祭りを行ってきました。現在でも日本中各地で様々な祭りが行われていますが、その殆どは豊作を願い、収穫感謝の為に行われています。

日本全国に点在する稲荷神社は、現在商売繁盛の神様として崇敬されていますが、元は穀物・農業の神様です。稲荷神社の総本社である伏見稲荷大社の主祭神は宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)で、穀物の神様です。日本人にはお馴染みの稲荷寿司は「お稲荷さん」とも呼ばれ、稲荷神社の稲荷神(稲生り、つまり米の出来を司る神様)から俵を模した俵型の寿司が稲荷寿司となりました。(ウィキペディア参照)

また伝統芸能である相撲ですが、神社に於いて奉納相撲が行われます。相撲は稲作文化が始まった弥生時代に農耕儀礼として発生したと言われています。土俵入りの際に力士が「四股(しこ)を踏む」動作を行いますが、これは大地を踏む事で害虫や厄などの禍を祓い、豊作をもたらす田の神の力が消えないようにする意味があるからです。更に言えば、「四股を踏む」足の運びは、陰陽道による「反閇(へんばい)」であり、「場を祓い清める」為の方術でもあります。

また米の加工品としての煎餅や団子、外郎などの菓子、日本酒は古くから伝統の味として日本人には欠かせない食品です。

このように宮中祭祀(天皇)と米、神道と稲作、日本の伝統文化、伝統食と米は密接であり、切っても切れない関係にあります。恐らくGHQは茲に目を付け、戦後、学校給食に牛乳とパンと云う洋食文化を植え付けることで、伝統的な米食文化中心だった日本人から米との関係を薄れさせ、日本人から伝統文化に対する意識や季節の祭りなどを通じて結束していた地域の共同体との結びつきを希薄にし、「米」にまつわる伝統や食文化を日本人から断ち切ることで、日本人が神話の時代から無意識の内に米文化によって育んできた、日本人としての強い連帯意識を最終的には希薄にし、日本人をバラバラにすることを目的としていたとも考えられます。

大東亜戦争後、日本人の食生活は激変しました。戦後、一気に増えた洋食によって、日本人の米離れは止まりません。三食の内、ご飯を食べる人が一体どれだけいるのでしょうか。特に朝食はご飯と味噌汁よりもパンとコーヒーの方が圧倒的に多いと思われます。また洋酒が好まれ、日本酒離れも進んでいます。

「斎庭の稲穂の神勅」で日本人の主食は米であると示されているにも拘らず、日本人の主食がパンに取って代われば、神勅を蔑ろにすることになるのであり、それは日本の國體を揺るがす重大な問題である事に気が付かねばなりません。

戦後、日本はGHQによって様々な國體破壊に繋がる仕掛けを仕組まれましたが、農地改革もその一つであったと言えます。日本の農業の民主化を掲げて「小作制度の弊害」を口実に「経営規模縮小」必至の「農地改革」が断行され、日本の農政を破壊することにより、「米国農産品」の輸入を押し付けられました。外国の農産品が次々と入ってくることで日本人の食生活は大きく変貌し、米中心の食生活が失われつつあります。

現在、TPP交渉で「米」が大きな争点となっています。今年一月には、日本が米国産の主食米の輸入を拡大する妥協案を出し、関税ゼロで受け入れる米の輸入枠を広げて、年間数万トンを追加輸入する事で調製することになっているようです。

GHQの農地改革によって小規模農家が増大し、その結果、世界の大規模農業で生産される農産物にはどうしても価格で太刀打ちできないのが日本の農業です。戦後、執拗に日本に農産品の輸入を押し付けて来たアメリカが、最後の砦である日本の「米」に楔を打ち込んできたのがTPPです。

価格で太刀打ちできない日本の米が、関税で守られないとなれば、多くの消費者は安い外米に流れるのは必至です。今では外食産業ではほぼ外米が使われています。皮肉なことに、日本の美味しく高い米は海外の富裕層向けに作られ、一般の日本人は安い外米を食べさせられているのです。その様な中、日本人の米離れは愈々進み、最早主食が米とは言えない時代になりつつあります。

このまま日本人の米離れが進み、輸入米に押されて日本の米の生産が行われなくなっていけば、「斎庭の稲穂の神勅」の体現が困難となり、米にまつわる日本の伝統も失われ、やがては米と密接に関わっている新嘗祭・大嘗祭をご親祭になられる天皇と国民の関係が断ち切られ、日本人が皇室の存在の意義を感じなくなっていくことでしょう。

つまり、何処の国で作られようとも食料としての「米」が有れば良い、と云う事では無く、日本人が外米に押されて、稲作を放棄するような事態に陥ることが大問題なのであります。

天皇が御自ら御田植され、秋には収穫をされる御姿こそが「斎庭の稲穂の神勅」の体現であり、日本人の本来のあるべき姿をお示し下さっておられると拝察するものであります。

GHQが目論んだのは、アメリカが直接日本の國體を破壊するのではなく、周辺から取り壊していく事で日本人自らの手で皇室を解体させ、國體を破壊させることにあったのです。

米は単なる食料などではありません。日本の國體そのものなのです。日本人が米から離れてしまったら、神勅に示された「高天原のような実り豊かな国」になる事は出来ないのであり、日本人としてのアイデンティティを失いかねない危機的問題なのです。

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