陰陽道 陰陽會

安倍晴明公の方術が今ここに蘇る!

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桔梗だより 平成27年9月号(9月1日頒布)

8月の陰陽會の祭典および行事

815日 戦没者慰霊・世界平和祈願祭
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9月の陰陽會の祭典及び行事予定

99日 重陽の節句・重陽祭

921日 敬老祭

922日 秋季祖靈祭

923日 第十回例祭・晴明桔梗まつり

 

女性の社会進出とモラルの崩壊と育児放棄

 先月、八月の夏休みの最中、大阪府寝屋川市で中学一年生男女の殺人及び遺体遺棄事件が起き、マスコミは連日その話題で騒然となりました。

 最初の女子の遺体発見から、一緒に行動していたとされる男子の所在が不明、犯人もしばらく見つからないと言う不気味さが幾日か続いた後、男子の遺体が山中で生き埋め状態にされたとの報道があり、その後犯人も特定され逮捕されました。

 世間は犯人逮捕に一先ず安堵したものの、マスコミは、中一の男女が深夜一時頃から明け方の五時頃までコンビニ周辺の防犯カメラに映し出されている姿を報道した事で、何故未成年者が深夜に二人で出歩いていたのか、親は子供が深夜に出歩いていた事を何も言わなかったのか、という疑問がネット上で話題となっていました。

 マスコミはあくまでも彼ら二人の行動について、時系列で辿っているだけで、未成年者が深夜に商店街を二人だけで行動している事については一切言及していませんでしたが、極普通の常識を持つ日本人であるならば、未成年である彼らの行動は不自然だと捉えるのが一般的でありましょう。

 ネット上では様々な憶測が飛び交っていましたが、近所の人の声なるものを取材したとするマスコミによる大まかな事実は、女子の家庭環境について、父親は家にいる事が多く、母親が時給が良いからと云う事で殆ど深夜を中心とした仕事に就いており、夜間は家にはおらず、四人姉妹の末っこだったと言う被害者は、常に母親から罵声を浴びせられていた事で、自宅にいる事が苦痛だったことから、深夜に出歩く事が頻繁であったと伝えています。

 また男子の母親は十代で子供を産み、三度の結婚と離婚を繰り返して、今は母子家庭で、被害者の二人を含む友人同士で、それぞれの家に泊まることも頻繁であったとも伝えています。

 犯人の山田浩二は在日韓国人で、元々は金浩二と言い、平成二年に帰化した後、渡利浩二という名前で平成十四年に中学生を連れ回したと云う事で逮捕された前科がありました。

 本来最も安心していられるはずの家庭が親の複雑な事情で崩壊し、子供たちが成人まで健やかに成長出来る環境が存在しなかったことで、居心地の悪さから外に出て行かざるを得ず、精神異常者の毒牙にかかってしまった悲劇でした。

 此の度の痛ましい事件は、社会のひずみで起きた不幸な事件としか言いようがありませんが、昨今、子供が深夜に繁華街を徘徊するケースは左程に希な事ではなく、何時、このような事件に巻き込まれても不思議ではありません。

 子供達が暗い深夜に繁華街を歩き回る事に抵抗を感じない背景には、塾通いで夜遅くなることで暗さに慣れてしまったり、家で食事が出来ない代わりに、二十四時間営業のコンビニを利用して空腹を満たしている事にも原因があるのではないでしょうか。

 嘗て、子供は夜九時には就寝するようにと言われていた時代には、夜は怖い時間帯であり、子供だけで外を出歩くようなことは出来ませんでした。またコンビニなどが無いのですから、夕方になれば帰宅して、家で母親の作った食事を食べる事が当たり前でした。

 せいぜい、お祭りの時に少し羽目を外して、家族や友達と一緒に、夜遅くまで外にいる事で、少しドキドキしながら楽しんだと言う記憶がある程度でした。

 自民党は昨年の八月、政府公認の「輝く女性応援会議」として「SHINE]と云うブログを立ち上げました。簡単に言えば、女性の社会進出を促す為に政府が様々な支援をすると云うものです。

 これは単に独身の女性に対してだけでなく、子育てしながらでも社会進出をすることで、女性の社会的地位を向上させると云うものです。然しながら、女性が社会の場で男性と同等或いはそれ以上の地位を得た場合、家庭を持つ事は容易ではありません。何らかの地位を得ると云う事は、それだけ責任も重くなり、時間も所属する場所に多く割かねばなりませんし、常に緊張感を持って日々を過ごさねばならない事でしょう。

 そのような状況と並行して、結婚し、家庭を作って子育てをすることは並大抵の事ではなく、何かを犠牲にせざるを得なくなるのは当然の事とも言えるでしょう。社会での地位を保ち続ける為には、家庭を犠牲にする可能性は高く、離婚や育児放棄にもつながりかねません。

 昨今、女性の社会進出によって経済的に独立した事で離婚が容易になりました。更に、一昔前までは女性が離婚すると「出戻り」と云う事で世間から白い目で見られていましたが、近年では「バツイチ」「バツニ」など軽い感覚で捉えられ、左程に違和感を覚えないような世間の風潮になってきました。

結婚したものの、そもそも赤の他人が一つ屋根に暮らせば、何かとお互いにそぐわないことが多々あるのですが、女性が経済的に独立したことで、わざわざ夫に寄り添って不自由を我慢するくらいなら、サッサと分かれて自由にやりたいように人生を生きたいと考える女性が増えたと言えます。

 然しながら、子供がいない場合の離婚はまだしも、子供がいた場合の離婚は、子供に大きな精神的不安をもたらす可能性が否めません。夫による家庭内暴力などを除いて、母親が離婚して女性としての自由とやりがいを求める一方で、子供はその陰で精神的にも肉体的にも非常に大きな犠牲を求められています。

 八月二十八日、女性活躍推進法が参院本会議で成立しました。法案の内容は、従業員三〇一人以上の企業と国や自治体に、女性管理職割合の数値目標の設定を義務付けると云うものです。これはその人の能力云々ではなく、女性の管理職の割合を義務付けると云う事ですから、ある意味、男性差別と言えるかもしれません。また、安倍首相は、世界の女性教育支援のため、今後三年間で約四二〇億円を上回る政府開発援助(ODA)を実施する意向を表明しましたが、能力云々ではなく、単に女性だと云う事を以て、女性に焦点を当てるのは如何なものでしょうか。

 外国人の目で明治の日本を様々に描写した小泉八雲(ラフカディオ・ハーン))は、明治二十七年に出版した『知られぬ日本の面影』に収められた『おばあさんの話』の中で日本の江戸時代に武家で教育された老女の佇まいを描写しています。

 『今ではもう,いかなる民族も,私がこれから語るような人物を生み出すことは出来ないだろう。その女(ひと)は,私ども西洋世界の人間には想像もできないほど厳格な躾によって育まれた。

その理想とは,他人のためだけに働き,他人のためだけを思い,他人のためだけに生きる女,限りない愛情と限りなく無私の心を持ち,犠牲を厭わず,返礼を求めない,そんな女だ。しかし,何世代にもわたり幼い頃からあらゆる面で厳しく教え込むことにより,ついにそのあり得べからざる理想が現実のものとなった。 

(略)女性というものが教育によってどれほど変わりうるかを見事に証(あかし)していた。こうした女性は声高に褒められることもなく,静かに愛され,見習われた。女性の鑑といっても人さまざまである。私はその中でも最も素朴な人,私の一番良く知る人のことを語りたい。

(略)今も昔もおばあさんは一日中,絶えず人の世話を焼いている。冬でも夏でも朝一番に日の出とともに目を覚ます。奉公人を起こし,子供達に着物を着せ,朝食の支度を指図し,ご先祖様へのお供え物を按配する。

(略)肉親以外の者が家を訪ねてきても,おばあさんの姿を見かけることは,まずない。たとえそれが血筋の者でもおばあさんは腰を下ろして話し込んだりしない。そんなふうに仕事を怠けていてはお天道様に申し訳ないと思っているのだ。

(略)私はおばあさんがこれから先,少なくとも五万年くらいの間は生まれ変わってこない様な気がする。この人を作りあげた社会の条件はとうの昔に消え去っている。そして次に来る新しい世の中では,どのみち,この様な人は生きていけないだろうから。』

 小泉八雲がこの老女を作り上げたのは「社会の条件」であり、江戸から明治という新しい時代になってから、たったの二十年余りで既にこの老女を作り上げた社会は消え去っていると言及しています。つまり、明治に西洋化してしまった日本には、世界で最も美しい日本の女性を創り出す世の仕組みが消え失せてしまい、新しい仕組み(西洋化)の中では決してこのような女性を作り上げる事は不可能であると嘆いているのです。

 小泉八雲の鋭い洞察を鑑みる時、国を挙げて女性の社会進出を強力に推進すると言う世の中の仕組み作りは、男性を社会から排除し、家庭を崩壊させ、子供を社会で育てると言う甘言による育児放棄を推し進め、その結果日本の社会のモラルを崩壊させていく事に繋がるものであると危惧する次第です。

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